みかんが出回る時期、箱入りで頂いたり箱買いした場合、
一度に食べきれず数日間置いておく必要があります。
みかんは比較的保存の効く果物です。
冬の寒い時期、何度も買いに行かなくても、
自宅のすぐ手の届くところにあるみかんは、とても便利な食べ物です。
また、みかんは袋売りで買うより、箱売りで買った方が断然お得です!
ちょっとした工夫で長期保存できるみかん。
思い切って箱買いして上手に節約してみましょう。
しかしみかんは収穫後も生きているため、糸状菌(カビ)に狙われています。
なので油断していると、何日か経って、さあ食べようと思ったら、
腐ってしまっていた ということもよくある事だと思います。
そんなことを少しでも防ぐための、みかんの保存方法を今回ご紹介します。
みかんを箱買いなどでたくさん入手したら、
①まずは選別する
箱から一度出して、傷んでいないかチェックして下さい。
■まず、腐敗したみかんがあれば、必ず取り除く。
みかんの腐敗は糸状菌(カビ)が原因で、
青カビ病、緑カビ病、白カビ病、褐色腐敗病、黒斑病、軸腐病などがあります。
空気伝染・接触伝染します。
なので、カビのある(疑わしいものも)果実は必ず取り除き、
接触していた果実もできれば乾いた布やティッシュなどで拭くか、早めに食べて下さい。
■次に、長く保ちそうなものと、早く食べた方がよいものとを仕分けます。
早く食べた方がよいみかんとは、、、、
・切り傷や打ち傷があるもの
・皮と実の間に隙間があるもの
・他のみかんの重みで形が変形しているもの
・箱の中で底に入れられていたと思われるもの
(鮮度はヘタの色で見分けられます。緑色→黄色→茶色)
どうしても箱から出すのが面倒な人は、
せめて箱はひっくり返して底から開けて食べて下さい。
②箱を乾かす
みかんが入っていたダンボール箱は、
ある程度湿度を吸収したりして調整できるので使われていますが、
流通の過程で雨などにより湿度が高くなっている場合があります。
みかんを箱から出したら、しばらくの間風通しの良い場所で乾かすか、
通気性の良い箱に移し替えるのがいいでしょう。
③箱に戻す
箱から出す時もそうですが、一気に転がして出すのではなく、
できれば果実に衝撃を与えないように丁寧に出して、丁寧に入れて下さい。
産地でも、収穫したみかんは出荷するまでできるだけ丁寧に扱うように心掛けています。
少しでも腐敗果実が発生しないためです。
新聞紙で包むか、敷くか、一緒に入れるだけでも余分な湿度を吸収してくれます。
果実が密着していると、腐敗が発生した場合は隣の果実に移りやすいのです。
ヘタの硬さがある程度重みを吸収してくれますので
ヘタは下にくるように置く方が良いですよ。
何層にも上に重ねると下の果実に重さがかかるので、できれば1~2段積みに。
木箱などに新聞紙を敷いてみかん同士がくっつかないように、
重ねず一段で並べて保存するのがベストです。
長期貯蔵してから出荷する産地はこの方法で保管します。
入れ終わったら、箱のフタは閉めずに開けたままにして下さい。